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12/6/13
書籍「社労士が見つけた!(本当は怖い)採用・労働契約の失敗事例55」6/13発売しました。
12/3/28
書籍「社労士が見つけた(本当は怖い)解雇・退職・休職実務の失敗事例55」3/28発売しました。
11/12/21
書籍「税理士が見つけた!(本当は怖い)事業承継の失敗事例33」12/21発売しました。
11/11/2
書籍「税理士が見つけた!(本当は怖い)飲食業経理の失敗事例55」11/2発売しました。
11/5/11
書籍「公認会計士が見つけた!(本当は怖い)グループ法人税務の失敗事例55」発売しました。

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西洋古典語典

西洋古典語典

西洋古典語典

著者
渡辺紳一郎
発行
昭和31年(1956年)
装幀・挿絵
横山泰三
著者
プロフィール
明治33年3月16日生まれ。杉靖三郎の兄。大正13年東京朝日新聞社に入社。パリ支局長,ストックホルム支局長を歴任。戦後は海外の豊富な経験をかわれ,NHKのクイズ番組「話の泉」や「私の秘密」のレギュラー解答者として活躍,口ひげと博学で人気をあつめた。昭和53年12月22日死去。78歳。東京出身。

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ゆつくり急げ

 ゆつくり急げ
 Festina lente.(L)
 フェスティナ・レンテ―あわてないで行くと、結局は早く目的地に着くし仕事も出来る、という意味。あせると損するというのがローマ初代皇帝アウグスツス Augustus の人生訓である。festina(急げ)lente(ゆつくり)。
 ラテン語では彼の言い出したことであるが、元はギリシャ語にある。ソフォクレス Sophocles (495-405 B.C.)の悲劇「アンティゴネー」 Antigone(エディプスの娘)の中にある文句。
 Speude bradeos(G) スベウデ(急げ)ブラデオース(ゆつくり) 「そろりそろりと急いで参ろう」というのは、日本の能狂言で、よく使われる。「急がば廻れ」もギリシャ・ラテンと同じ考え。現代イタリヤ語の諺にも、同じような意味の名高いのがある。Chi va piano,va sano;chi va sano,va lontano(キ・ヴア・ピアノ・ヴア・サーノ・キ・ヴァ・サーノ・ヴア・ロンターノ)「ゆつくり行く者は、間違いなく行く。間違いなく行く者は、遠くへ行く」
 ピアノ pianoというのは、「そろつと」「弱く」ということ、それでpiano-forte ピアノ・フォルテは弱くも強くも音が出せる楽器という意味、これを略して、ただピアノという。ロシヤ語では、この楽器をフォルテ・ピアノと呼んでいる。